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図14 Bモード画像を用いた心室中隔と左室自由壁の拡張末期壁厚の計測(a)

2024-07-09 

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右傍胸骨長軸断面(長軸左室流出路断面,長軸四腔断面のいずれかあるいは両方,a・b,動画1)と右傍胸骨短軸断面(乳頭筋レベル,腱索レベルのいずれかあるいは両方,c・d ,動画2)の両方で計測を行う)。とくに,心室中隔の基部(大動脈付近の心室中隔)のみが限局性に肥厚していることがあるので,右傍胸骨長軸左室流出路断面における心室中隔の壁厚の評価を忘れずに行ったほうがよい5)。“拡張末期”のタイミングは,左室の内腔が主観的にみて最大となるフレームを選択するのが一般的である19)。それぞれの断面において最も厚くみえる部分の左室自由壁と心室中隔の壁厚を計測し(黄線),そのなかの最高値を左室自由壁と心室中隔の拡張末期壁厚とする1)。心室中隔の壁厚についてはleading edge-to-trailing edge法(右室側の心内膜面[赤線]も左室側の心内膜面[青線]も計測に含める),左室自由壁の壁厚についてはeading edgeto-leading edge法(内腔側の心内膜面[赤線]を計測に含み,心膜[青線]を計測に含めない)により計測する1)。ただし,壁厚を計測する部分において心内膜の著しい肥厚が認められる場合は,その内膜を含まずに壁厚を計測する1)。