■本書の目的■
血液細胞の形態学的評価の重要性を示す
本書の目的は、血液検査においてCBC(数的評価)だけではなく、血液塗抹標本の観察による形態学的評価( 質的評価)を実践することにより、より多くの情報が得られることを示すことにあります。
■本書の内容■
臨床検査の結果を総合的に評価して、確実な診断に結びつける方法を解説
基本的な血液塗抹標本、骨髄塗抹標本の作製法や観察法、各種血液疾患の血液・骨髄像の特徴を解説するとともに、実際の症例を紹介することにより血液検査所見、血液化学検査所見、骨髄検査所見、画像診断所見などの臨床検査の結果を総合的に評価して、確実な診断に結びつける方法を解説。その中で血液細胞の形態学的評価の重要性を示します。
◆顕微鏡写真の追加し、3 つの新たな病態を解説 !
前版より顕微鏡写真を追加しているだけでなく、「有棘赤血球性溶血性貧血」、「非再生性免疫介在性貧血(NRIMA)」、「慢性炎症に伴う貧血(ACD)」の3つの病態を新たに追加して解説しています。 さらに「溶血性貧血のメカニズム」を付録として「直接クームス試験のテクニック」を追記。さらに多数の症例を追加し、より実践的に理解できるようになりました。
目次
1章 血液検査の基礎
スクリーニング検査としての血液検査
サンプルの採取と取扱い
血液塗抹標本の作製法
血液検査データの解釈
血液塗抹標本の評価
赤血球系
白血球系
血小板
2章 骨髄検査法
骨髄検査の適応
骨髄サンプルの採取と取扱い
骨髄塗抹標本の染色法
骨髄塗抹標本の見方
3章 貧血
溶血性貧血
非再生性貧血
4章 急性白血病
急性骨髄性白血病
急性リンパ芽球性白血病
急性白血病の臨床像
5章 骨髄異形成症候群
骨髄異形成症候群の定義
骨髄異形成症候群の病型
形態学的異常
6章 慢性骨髄増殖性疾患
真性赤血球増加症
本態性血小板血症
慢性骨髄性白血病
7章 慢性リンパ性白血病
8章 形質細胞腫瘍
形質細胞骨髄腫
形質細胞性白血病
髄外性形質細胞腫
原発性マクログロブリン血
9章 免疫介在性好中球減少症
10章 免疫介在性血小板減少症
11章 汎血球減少症
免疫介在性汎血球減少症
血球貪食症候群
骨髄壊死症
12章 データはこう読む!!
-実際の症例を例に-
貧血:症例1 ~ 7
白血球の異常:症例8 ~ 11
血小板の異常:症例12 ~ 23
著:下田 哲也(山陽動物医療センター 院長)
出版:エデュワードプレス
発行年月日:2013年11月15日
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