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今の時代に必要な猫の情報を8年ぶりに改訂
<著者 服部先生からのメッセージ>
かつては猫が病気になったら動物病院に連れていくというのが一般的でしたが、今では病気になる前に健康診断を、そして病気にならないように予防医療を、と積極的に動物病院を受診するようになりました。このような変化に伴い動物病院に求められることも変わっています。私たち動物医療関係者は、猫の最新医学について常に学び、猫の家族の気持ちを考慮しながら、進化する動物医療を提供していかねばなりません。
この本は、8年前に発刊された「猫を極める本」に、さらに今必要な情報を盛り込んだ最新の1冊になっています。この本を読めば可愛くて気難しい、魅力的だが不可思議な猫を極めることができるでしょう! 本書が愛玩動物看護師として猫と家族に何ができるのか? を改めて考える上での一助になれば幸いです。
【目次】
推薦のことば
改訂版 発刊に寄せて
発刊に寄せて
序 章 キャットフレンドリーな動物病院とは
CFC とは何か?
・猫医療の国際的な団体によるガイドライン
動物病院が猫にやさしくする意義
・猫と猫の飼い主の気持ちを考えよう
猫にやさしい待合室・診察室・入院室
・待合室でできること/診察室でできること/入院室でできること
第1章 猫特有の解剖・生理・薬理
猫と犬の主な解剖学的な違い
・環境に適応するなかで変化した体のつくり
・犬の尿道口は頭側、猫は尾側に向けて開口
・犬は食道全部が横紋筋、猫は1/ 3は平滑筋
・犬は胆管と膵管が独立、猫は合わさる
・犬は前臼歯が小・後臼歯が大、猫は逆
・犬は爪が出っぱなし、猫は引っ込められる
・犬は鎖骨がなく、猫は痕跡程度
・犬は椎体が正方形に近く、猫はより細長い
・犬の瞳孔は円形、猫はアーモンド
・犬の舌はツルツル、猫はザラザラ
血液型と輸血
・猫の血液型の分類
・血液型の分布
・品種ごとの血液型
・血液型が問題となるのは?
猫特有の生理・薬理、注意すべき薬
・猫の代謝
・動物用の薬剤で特に注意するべきもの
・人用の薬剤・サプリメントで特に注意するべきもの
・相互作用によって気をつける薬
猫の投薬法
・錠剤・カプセルの投与法
・粉剤の投与法
・液剤の投与法
・点眼薬の投与法
第2章 猫を理解する
猫はどんな動物か
・ペットとしての猫
・猫の性格
・初診の猫に注目すべきポイント
・猫の飼い主の特徴
品種の紹介と好発性疾患
・日本で猫の純血種は19%
・純血種の誕生
・純血種は何種類?
・代表的な品種好発性疾患
猫の毛色は遺伝子で決まる
・三毛猫は雌だけか
・白猫の親は白猫か
さまざまな被毛を持つ猫たち
・被毛の特徴とその要因
猫を選ぶためのアドバイス
・品種ごとに覚えておきたい特徴
・猫を増やすとき
猫の社会構造
・猫も社会生活を送っている
・猫と暮らす上で無視できない爪とぎ
室内飼育の問題点
・完全室内飼育のメリット
・完全室内飼育のデメリット
猫と人の関係
・猫と人とのかかわりの歴史
第3章 猫と飼い主とのコミュニケーション・猫の行動学
病院までの移動と帰宅時の注意点
・動物病院に来る前にできること
・動物病院から帰った後にできること
コミュニケーションのコツ・猫本来の行動からみた動物病院のあり方
・来院前の猫に嫌われる行動・好かれる行動
・来院時の猫に嫌われる行動・好かれる行動
・保定時の猫に嫌われる行動・好かれる行動
・入院時に猫に嫌われる行動・好かれる行動
猫の行動を知る
・動物同士のコミュニケーション
・姿勢による猫のコミュニケーション
猫のストレス要因
・そもそも猫はストレスを感じやすい
・ストレスがよくないワケ
・自宅で猫が感じるストレス
・猫のストレスのサイン
よくある問題行動① 不適切な場所での排泄
・猫の正常な排泄行動
・トイレ以外の場所での排泄の特徴と原因
・トイレ以外の場所での排泄の対策
・スプレー行動の特徴と原因
・スプレー行動の対策
よくある問題行動② 攻撃行動
・攻撃行動が起こる状況を聞き取る
・猫の攻撃行動の分類
・攻撃行動の対策
第4章 猫の保定法と診察・検査
猫の保定法・ハンドリング
・猫はもともと保定が嫌い
・保定の極意と原則
・猫に恐怖を伝播させない
・ネガティブワードを使わない
・品種ごとに保定方法を考える
・獣医師が求める保定とは?
・道具も利用して安全にキャリーから出す
・採血の保定は力を分散して行う
・X線検査ではV字マットを使用
・超音波検査でもV字マットを使用
・猫が嫌がる体勢を
・避けて採尿
・痩せた猫は痛みに配慮して保定
・子猫は食べさせながら保定
猫の診察 基本編(院内環境、猫の診察室)
・診察前に身だしなみと院内環境を整える
・猫の診察室の工夫
猫の診察 応用編(来院前の投薬、鎮静・麻酔)
・猫の飼い主は化学的保定が嫌い
猫の検査( 犬とは異なる検査法やその解釈)
・血液検査
・X線検査
・尿検査
・超音波検査
猫の強制排尿・強制排便
・排尿トラブルの問診のポイント
・強制排尿の種類
・強制排便の種類
第5章 猫の栄養学
猫と栄養
・猫が必要とする6大栄養素
・タンパク質
・脂肪
・炭水化物
・ビタミン
・ミネラル
・水
ライフステージと栄養
・ライフステージ別の栄養基準
市販食の選び方
・さまざまなキャットフード
・選び方① キャットフードの目的
・選び方② キャットフードの形状
・選び方③ ライフステージ
猫の食事の切り替え
・猫は犬より食事の切り替えが難しい
・コツ① 早めに切り替える
・コツ② 徐々に切り替える
・コツ③ 今まで食べていた食事と療法食を両方与える
・コツ④ 食器を工夫し清潔にする
・コツ⑤ ストレス期の切り替えを避ける
・コツ⑥ フードを温めてからあげる
・コツ⑦ ドライとウエットの両方を試す
・コツ⑧ 調味料を加える
・コツ⑨ 別のブランドも試す
・コツ⑩ やさしく食事をあげる
食欲不振時の対応とアドバイス( チューブフィーディングも含む)
・食べられない期間をできるだけ短くする
・自発的に食べてもらう
・チューブフィーディングとは
・チューブフィーディングの実際
第6章 子猫の予防医療
子猫に必要な健康チェックポイント
・子猫が来院した際に確認すること
授乳期の子猫の栄養管理
・自宅で行う授乳期の子猫の栄養管理
子猫の排泄管理
・3~4 週齢までは自力排泄ができない
子猫の予防医療( ワクチン、フィラリア症およびノミ・マダニの予防)
・猫のワクチン
・猫のフィラリアおよびノミ・マダニの予防
第7章 猫の入院管理と猫がなりやすい病気
猫にやさしい入院環境とは
・ケージの環境を考える
・騒音を最小限に
・においに気を配る
・入院室の明度・気温
・猫のストレス軽減対策と注意点
痛みのサインに気づく
・痛みがあるときに猫が示すサイン
・痛みは3種類に分類される
・特に痛みに注意したい状況・病気
・猫に疼痛管理が行われない理由
・猫の痛みについて飼い主に伝えること
猫のための院内感染対策
・大切なのは病原体の拡散防止
・代表的な8種類の消毒薬
・消毒薬の具体的な使用方法と注意点
猫がなりやすい病気① 慢性腎臓病
・慢性腎臓病の概要
・CKDの臨床症状と早期発見のポイント
・診断
・CKDの治療
・飲水量を増やす11のヒント
猫がなりやすい病気② 甲状腺機能亢進症
・甲状腺機能亢進症の概要
・甲状腺機能亢進症の症状
・診断
・保定のポイント
・甲状腺機能亢進症の治療① 食事療法
・甲状腺機能亢進症の治療② 内科療法
・甲状腺機能亢進症の治療③ 外科療法
猫がなりやすい病気③ 糖尿病
・糖尿病の概要
・診断
・糖尿病の治療① インスリン治療
・糖尿病の治療② 食事療法
・糖尿病の治療③ 血糖値
猫がなりやすい病気④ 尿路結石症( 尿石症)
・尿路結石症の概要
・腎結石
・尿管結石
・膀胱結石
・尿道結石
・代表的な尿路結石成分
・尿路結石症の予防
猫がなりやすい病気⑤ 猫伝染性腹膜炎
・FIP の概要
・FIP の疫学
・診断のポイント
・治療
・予防
猫がなりやすい病気⑥ リンパ腫
・リンパ腫の概要
・グレード(悪性度)による違い
・診断
・治療
・予後
・予防
・禁煙
猫がなりやすい病気⑦ 高血圧症
・高血圧症の概要
・症状
・診断
・治療
・予防
猫がなりやすい病気⑧ 変形性関節症
・変形性関節症の概要
・変形性関節症の症状
・診断
・変形性関節症の管理と治療
第8章 猫と人との人獣共通感染症
猫と人の間で注意したい人獣共通感染症
・猫と人の間で問題となる人獣共通感染症
猫ひっかき病
・猫ひっかき病の概要
・感染経路
パスツレラ症
・パスツレラ症の概要
・感染経路
皮膚糸状菌症
・皮膚糸状菌症の概要
・感染経路
トキソプラズマ症
・トキソプラズマ症の概要
・感染経路
トキソカラ症( 回虫幼虫移行症)
・トキソカラ症( 回虫幼虫移行症)の概要
・感染経路
疥癬
・疥癬の概要
・感染経路
カプノサイトファーガ感染症
・カプノサイトファーガ感染症の概要
・感染経路
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症
・コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の概要
・感染経路
重症熱性血小板減少症候群
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の概要
・感染経路
COVID-19 新型コロナウイルス
・COVID-19 新型コロナウイルスの概要
・まとめ:人獣共通感染症と猫との生活
第9章 高齢猫と健康診断
高齢猫の特徴と注意点
・いつから高齢猫か
・高齢猫の体や行動の変化
・フレイルとサルコペニア
・生活様式の変化と注意点
猫に必要な健康診断とは
・健康診断の目的
・健康診断でどの項目を行うか
・健康診断を行う頻度
高齢猫ならではの病気とその発見方法
・高齢猫ならではの病気
・高齢猫の問診のポイント
歯磨きの重要性と方法
・歯を磨かないとどうなる?
・歯科疾患は歯だけの問題ではない
・歯磨き方法の実際
猫を看取る
・飼い主の本心に寄り添う
付録 猫の毛色用語と遺伝チャート
さくいん
著者プロフィール
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