症例は猫, 雑種, 14歳齢, 去勢雄、舌根部腫瘤からの出血および採食困難(舌扁平上皮癌と診断)を主訴とし、下顎骨へ腫瘍浸潤もみられたことから、喉頭蓋含む舌および両側下顎骨の全切除が選択されました。同時に扁桃および下顎リンパ節の切除も実施しました。
採食が完全に不能になる等の術後QOLの低下や手術侵襲の高さ、難易度等の問題から、症例の正しい選択が困難な術式ではありますが、腫瘍外科に臨む上での基本知識の確認や、治療提案する上での選択肢のひとつとして、ぜひご覧ください。
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2023-11-17 93分